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防災教育への活用:宮城県多賀城高等学校での実践事例の紹介

平成28年3月18日(金)、国立国会図書館は、宮城県多賀城高等学校の1年生約40名を対象に、教育現場での国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(愛称:ひなぎく)の活用を促進するためのモデル授業として、「特別授業 震災アーカイブの活用」を宮城県多賀城高等学校で実施しました。同校は、平成28年度に、防災系専門学科として全国2校目となる災害科学科を開設し、研究機関等と連携して、防災教育に積極的に取り組んでいます。

授業は、前半は講義、後半は実習としました。

■講義■震災アーカイブの活用―デジタルアーカイブで伝える-

 前半は、国立国会図書館の紹介、デジタルアーカイブとは何か、震災アーカイブにはどのようなものがあるか等の概論を講義形式で行いました。続いて多くの震災アーカイブをまとめて一度に検索できる「ひなぎく」の使用方法を掲載されている写真や動画を例にあげながら簡単に紹介しました。

■実習■「ひなぎく」を使った防災ポスターの作成

「ひなぎく」を使って防災ポスター作りに取り組みました。
 はじめに「ひなぎく」の使い方を解説した資料を参考として,アーカイブからポスターの素材となる資料を探す方法や、利用規約を遵守して資料を利用すること等を確認しました。 ポスター作成にあたっては、用意した「断水」「非常食」「避難経路」「防災訓練」という4つのテーマのテンプレートを使用しました。宮城県図書館の協力を得て、今回は「東日本大震災アーカイブ宮城」から写真を選び出すこととしました。各自がテーマに合う画像を探し、標語やデザインを工夫した結果、多数の個性的で効果的な災害ポスターができあがりました。

国立国会図書館では、今後も「ひなぎく」を使った防災教育などに取り組んでまいりたいと思います。今回このような機会をご提供くださいました宮城県多賀城高等学校及び参加してくださった生徒の皆様並びにご協力くださいました宮城県図書館へ感謝申し上げます。

宮城県多賀城高等学校ホームページ 「東日本大震災アーカイブ「ひなぎく」を用いたモデル授業」(update 2016/04/13)

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